僕は知らない世界に足を踏み入れる事にとても興味があります。
その世界に浸かっている間、感じる事の全てに新鮮な輝きがあり、同時に怖くもある。
感動も怖さも全部含めて、初体験の事は非常にワクワクします。
突然ですが、僕は今年の12月25日クリスマス、第九を歌います。
お世話になっている方の計らいで、今年合唱に加えていただきました。
ポップスでずっと音楽をやってきた僕が、第九のテノールパートを歌う。
しかも指揮は炎のマエストロ、小林研一郎氏。
日本で一番第九を振っている方です。
指導も本番も、マエストロの経験値をオーケストラの中にいながら直接受け取ることが出来る。
これは何にも変えられない大きな経験だ。
今日12月22日は大手町大樹生命ビルの17階にて、小林氏の直接のご指導のもと、オーケストラと合唱のリハーサルでした。
フルオーケストラと合唱を指揮するマエストロの姿は、バンド演奏をする僕にとって大変な刺激です。
いやー、目から鱗の気遣い、オーラ、指導。
先日、日本フィルの第九演奏のリハーサルを見学させて頂いた時、そして今日直接マエストロの指導を受けて、一番感じたことは
マエストロは指導をされているとき、オーケストラの方々、合唱の方々に、良い演奏をした時、感謝をその都度必ず口にする。気持ちが伝わるように丁寧に。
そのとてつもなく謙虚な姿勢に、とても感動しました。
巨匠たる所以を感じました。
マエストロがタクトを振っていくと、オーケストラと合唱はみるみるうちに生命を宿して、血、呼吸を感じさせていきます。
まさにその場所の通り、オーケストラとコーラスの“大樹“に葉が生い茂り、枝葉の先々まで栄養が行き渡るように“生命“がみなぎっていくようでした。
この経験は僕の音楽人生でとても重要で大きなものになるでしょう。
本番は12月25日、サントリーホール。
この日々に感謝せずにはいられない。
関係者、並びに応援者の皆様、誠にありがとうございます。