2018年4月のある日の朝。
ふと思い立って穂高岳を見に行く旅に出た。
僕は3日かけて電車とバスを乗り継ぎ、松本〜高山〜奥穂高を見て回った。
奥穂高にそびえる穂高連峰は圧巻だった。
まさに見たい風景がそこにはあった。
穂高岳の2000メートル地点の展望台に登り、その場所から眺めるアルプスの山々は想像を越えていた。
山に眠る竜の背のようにそびえる穂高連峰に、目の前には笠ヶ岳。
笠ヶ岳方面から吹き飛んで来る、ちぎれた雲のかたまりが僕の身体にぶつかり、顔面を弾き飛ばしてくる。
気温0度、強風による体感温度は氷点下の中、僕は(暖をとる休憩を挟みながら)計2時間ばかり山と大地と空を眺めていました。
僕を守ってくれるこの展望台がなかったら、僕はいつ死んでもおかしくない。
そんな場所に自分はいる。
圧倒的な自然の力を垣間見て、僕は生と死を意識したり、展望台という人の力に守られていることを意識したり、
当たり前だけど当たり前じゃない
とにかくそんな想いが僕の身体を貫通していきました。
僕の見たい風景とは、“見た事のない風景“だ。
この旅でその事に気がついた。
山も海も大地の匂いも人も食事も音もメロディも
感じること全てが旅であり、僕は常にその最中にいる。
だからもっと知りたい、もっと旅をしよう、創作をしよう、そう思った。
去年、この長野の旅についてブログに書いた“思い立ったが吉日“シリーズは、
僕の継続性のなさから(苦笑)、穂高連峰で感じた事について書く事のないまま幕を閉じていたが、ようやく感じた事のいくつかを書くことが出来た。
というのも、僕は先日、4月23日〜25日にかけて、長野県小布施〜戸隠を見て回った。
この旅について旅行記を書こうとしたところ、穂高連峰の記憶が「おーい、まだ我々について書いていないじゃないか〜」と訴えかけてきた。笑
穂高連峰に、結局見えなかった槍ヶ岳、笠ヶ岳の皆山(みなさん)、ようやく書けました。
次回こそ、このブログで今回の小布施の旅について触れようと思います。
写真は穂高連峰の雄姿